竹酢液の効能と使い方

竹酢液
竹酢液、木酢液と言った物があるのをご存知でしょうか?

世間で知る人のみぞ知る物なのですが、竹酢液には様々な効能があり、様々な使い方をされております。
この竹酢液についてご紹介いたします。

竹酢液、木酢液とは?

竹酢液、木酢液は、竹または木を炭化して出来る竹炭、木炭を焼く過程で出る煙を冷やすことによって採取される液体のことです。

通常は、竹炭、木炭を焼く過程において出来る副産物と言ったイメージが強いかと思われます。

竹酢液、木酢液は、排煙口の温度が80℃~150℃以下の温度で採取するようにします。

排煙口の温度が80℃以下、150℃以上の時に採取すると、有害物質が含まれてくる可能性があるからです。

主な成分は80%~90%が水分で残りの10%~20%が有機化合物(酢酸、ギ酸、フェノール類、アルコール類など)だと言われております。

有機化合物の中には200種類~300種類の有機成分が含まれており、この有機成分が様々な働きをします。

竹、木の有効な成分が液体となって凝縮し、溶け出した物だと言えます。

竹酢液、木酢液は原液だと標準的な物でPH(酸度)が3.0前後と強い酸性を示します。

竹酢液、木酢液には次の2通りの採取法があります。

静置竹酢液、静置木酢液

煙から採取した竹酢液、木酢液はそのままの状態では軽油質やタール分が多く、品質上良くありません。

静置法により軽油質やタール分を取り除かなければなりません。

静置法とは、採取された竹酢液、木酢液を専用の容器に入れて日の当たらない涼しい場所に6カ月以上置きます。

そうすることで、軽油質は最上部に浮き、タール分は最下部に沈みます。

その中間層を濾過しながら採取して、軽油質とタール分を取り除く手法です。

園芸・ガーデニング用、お風呂用、生ゴミコンポスト用、消臭用、アトピー・水虫・スキンケア用、動物忌避用として使用されております。

蒸留竹酢液、蒸留木酢液

蒸留法により、物質の沸点の差を利用して混合物を分離する手法です。

蒸留により精製された竹酢液は成分が安定し、タール分を除去出来ますので透明な色になります。

主にお風呂用、アトピー・水虫・スキンケア用に使用されております。

竹酢液、木酢液の使い方と効能

現在は主に園芸・ガーデニング用、生活用として使用されており、一部畜産用にも使用されております。

強い酸性を示しますので、水で希釈して使用することがほとんどです。

では、園芸・ガーデニング用、畜産用、生活用に分けてそれぞれの使い方と効能についてお話します。

園芸・ガーデニング用として

竹酢液ガーデニング
水希釈竹酢液、木酢液

原液を水で希釈して使用するものです。

例えば、1Lの竹酢液を100Lの水で希釈した場合は水希釈100倍と言うことになります。

園芸・ガーデニング用として使用する際には、竹酢液の2つの性質を利用します。

  1. 強酸性であること
  2. 有機化合物であること

竹酢液、木酢液は減農薬野菜、無農薬野菜を栽培している園芸においては有効な物だと言えます。

園芸・ガーデニング用としての使用は、原液の水希釈倍率によって効果と使い方が変わって来ます。

竹酢液、木酢液の使い方 効果
原液~任意の倍率(自己調整) 土壌散布、アルカリ質の土壌から酸性に
水希釈倍率10倍以下で土壌散布 除草、土壌の殺菌、殺虫、消毒
水希釈倍率30倍で土壌散水 土壌殺菌、殺虫
水希釈倍率200倍で株まわりに2Lほど灌注 作物の根障害回復
水希釈倍率400倍で葉面散布(月2~3回) 作物の葉面殺菌、殺虫、糖度アップ
水希釈倍率500倍で葉面散布(月2~3回) 作物の成長促進、病害虫抑制、栄養補給
水希釈倍率1000倍で葉面散布(月2~3回) 育苗期、幼芽期の成長促進
水希釈倍率1500倍で土壌散布(月3回) 微生物活性化、有機物分解促進、有害菌抑制
水希釈倍率2000倍で葉面と土壌に灌水(月2回) 花、果樹類の水分補給+成長促進

※ここで注意しておきたいのは、散布したら次の散布まで10日間ほど開けた方が良いということです。

また、あまり施用しすぎると逆効果で、植物の生育が悪くなってしまうことがあります。

アルカリ質の土壌を一時的に酸性に改善|特にハウス栽培で有効

農家さんの話では、土づくりの時期にアルカリ質の土壌で酸性の土壌に改善させたい場合に木酢液、竹酢液が有効だとお聞きしました。

その場合には原液~倍率自己調整で散布すると良いらしいです。

特にハウス栽培においては雨水がかからないので酸性に傾けるのが難しく、それに加え、酸性に傾けるための土壌改良剤はなかなか無いとのことです。

糖蜜混合竹酢液、木酢液

水希釈倍率400倍の竹酢液、木酢液と水希釈倍率400倍の糖蜜を混ぜ合わせて出来る竹酢液です。

定期的(月3回ほど)に葉面散布することにより、植物に有用な乳酸菌や酵母菌を増殖する効果が期待できると言われております。

動植物エキス混合竹酢液、木酢液

動植物エキス混合竹酢液、木酢液とは、園芸・ガーデニングにおいて有用な動植物(動物や薬草)エキスを竹酢液で抽出したものです。

代表的な動植物エキス混合竹酢液、木酢液を3つあげておきます。

  • 唐辛子竹酢液、木酢液

    病害虫(ダニ、アブラムシなど)予防や抗菌の効果があると言われております。

    400倍に水希釈して葉面散布します。

  • ニンニク竹酢液、木酢液

    病害虫(ウドンコ病、カビなど)予防の効果があると言われております。

    400倍に水希釈して葉面散布します。

  • アミノ酸竹酢液、木酢液

    作物の糖度アップ、栄養補給の効果があります。

    400倍に水希釈して葉面散布します。

畜産用として

竹酢液、木酢液は飼料添加物としても一部の畜産農家の間で使用されております。

給水時に微量の竹酢液(水希釈倍率1500倍ほど)を混ぜて飲ませているとのことです。

体質が良くなり、排泄物の臭いが軽減されるようです。

また、堆肥の悪臭軽減と発酵促進に使用されている方も多くおられます。

生活用として

ゴミ箱に竹酢液

竹酢液、木酢液は私達の生活の場でも身近な物として使用されています。

生活用としては、お風呂用、消臭用、生ゴミコンポスト用、アトピー・水虫・スキンケア用、動物(ムカデ、ねずみ、猫、鳥など)忌避用として使用されています。

お風呂用

竹酢液、木酢液はお風呂の入浴用にも使用されております。

お風呂のお湯180Lに対して30ml~40mlの原液竹酢液を混合させます。
お湯が滑らかになり、ほのかな燻煙の香りでリラックスすると言われております。

また、竹酢液、木酢液を入れたお風呂は弱酸性寄りにPH(酸度)が調整され、保温効果があり人の肌にも良いと言われております。

消臭用

竹酢液には悪臭を軽減する効果があります。

強い悪臭には水希釈倍率30倍ほどの竹酢液を散布すると臭いが軽減されます。
ペット、ペットのトイレ、トイレ、生ゴミ、ゴミ箱などに主に使用されております。

コンポスト用

生ゴミのコンポストに水希釈倍率500倍の竹酢液、木酢液を使用すると、発酵が促進され、早く、良質な堆肥に仕上がると言われております。

それだけでは無く、悪臭もある程度軽減されますのでコンポストに対しては使用価値が高いと言われております。

アトピー、水虫、スキンケア用

竹酢液、木酢液はアトピーや水虫、乾燥肌に対してのスキンケアにも効果があると言われております。

竹酢液、木酢液の殺菌効果を利用した化粧水や洗剤も造られております。

使い方としては、お風呂用として継続して使用する方法と、水虫には原液を直接塗る方もおられる様なのですが、原液だと酸性が強いので肌の弱い方は注意した方が良いでしょう。

動物忌避用

竹酢液、木酢液を水希釈5倍~10倍で家の周りの庭に散布します。そうすると、ムカデやねずみ、猫などが寄りにくくなると言われております。

但し、かなり高濃度なため、植物に散布するのは避けた方が良いと言えます。
枯れてしまう可能性があります。